「技術を持っている」と言う事と「技術を使っている」と言う事の違い
エンジニアの世界では
よく、○○の技術を持っている、経験しているから大丈夫だろう、と言う想定の上で採用活動をする。
だけど、技術を持っている、と言うのは、現在進行形ではない場合もあり、その場合は作業者としては使えるけど、開発チームのリーディングには向かない可能性が高い。
何を言いたいかと言うと、技術の鮮度の問題で
例えば、Rubyであれば、Rubyの最新バージョンが現在2.4で、Railsが5です、と言う時にRuby経験あり。Ruby1.8、Rails2やってました。といった人が来てもある程度は作業は出来るかもしれないけど
Railsの2から5になるまでにどんな変更が入っていて、それによってどんなコーディングをしたらいいのかと言うのが理解出来ていないので、採用をしても最新環境をキャッチアップするまである程度時間がかかる。
と言う話と、過去にRailsをやっていて、なんらかの別のプロジェクトに入り、疎遠になった状態の場合、またRailsをやる環境へ戻ってくるまでの間に、
Railsの最新のキャッチアップが出来ていない=Railsに対するモチベーションが低い
という事が言える。
これが技術を持っている、と言う表現。
技術を使っている
と言うのはそのままで、今現在その技術を使って何かしらやっています、という事。
仕事上のメインのプロジェクトで使っていなくても、常にキャッチアップしており
いつでも使えます、鮮度保ってます、という状態。
少人数のチームで採用をする場合、
特にこの、技術鮮度が新鮮な、「技術を使っている」人材を選ぶ事が重要。
プロダクトには共感があり熱意があるけれど、採用している技術要素についての熱意がなければ
そのプロダクトはエンジニアリングがうまく回らなくなっていく可能性が高い。
若手を採用する場合にも、ポテンシャルの中に、技術要素に対する熱意が持てる人材であるか?というのを含める必要がある。
リソースに余裕があれば、別の技術要素を選定して、といった話もあるかもしれないが、それは別の機会に。